妊活は卵活?元気な赤ちゃんを授かるために知っておくべきこと
妊活という言葉はだいぶ定着した感がありますが、年齢でのリスクが上がることやなかなか妊娠できないことへのいら立ちなど、なかなかストレスなしにはやっていけないのが妊活だということもわかってきています。
また、卵活も一緒に行った方がいいとも言われています。
この卵活には2種類あると言われていますね、
妊娠を希望している人にとって、
卵子の状態と正確な排卵の時期については誰もが頭を抱えたくなるポイントのようです。
知っているようで知らない卵子や排卵のこと。どうすれば質を高められるのか。
できる対策をとりながら前向きに妊活していけるヒントになれればと思います。
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女性は生まれたときが卵子の数のピーク!
妊活をしている人なた誰もが年齢を重ねると卵子が老化・劣化して妊娠しずらくなってきたり、流産や染色体異常などのリスクが上がって来るということはご存知かと思います。
そのため、35歳以上になると不妊治療のクリニックの門を叩くご夫婦も増えて来ますよね。
しかし卵子の質については知っていても「数」に関してはそれほど詳しく知らなかったりしませんか?
知らなかった人にとっては、ちょっとショッキングなデータなのですが知っておきましょう。
◆女性は生まれながらにして卵子を持っている。
女の赤ちゃんはまだお腹のなかにいる胎児の内に200万個もの卵子の原子細胞を卵巣にもって生まれてきます。
その数はお母さんのお腹にいるときから自分のお腹の中に「一生分」の卵子が出来ているということなんです。
この200万個という数は胎児のときがピークと言われています。
◆どんどん減り続ける卵子たち。
月経が始まると言われる思春期頃までにはなんと170~180万個が自然消滅してしまいます。
思春期以降は生物学的には「生殖年齢」になるのですが、その時点で約20~30万個にまで減少していることになるのです。
そして毎月の月経のたびに、約1000個ずつ失われていき…1日に30~40個失われているそうです。
そして卵は加齢し、歳をとればとるほどに妊娠率は低くなり、流産率が上がるということになってしまうんです。
※昔の人が10代で結婚して何人もの子どもを生めたのは卵子の数がまだまだ多くあった年齢であったことや、卵子の年齢も若かったということなんですね。
やりたいことの為に結婚や出産の時期を自分で選択できる世の中にはなりましたが、体の方はまったくかわっていないんです。
・卵子の話 浅田 義正著
とてもわかりやすく書かれています。
若ければ良いというものでもないようです。
卵活という選択肢
最近は若い女性も無理なダイエットやもともとの痩せすぎ、太りすぎ、ストレスなどの影響から卵巣機能が衰えている人が増えています。卵巣機能の衰えは卵巣が加齢している状態になっているということなんです。
そうするといくら年齢が若くて卵子の数は35歳以上の女性よりも多いけれど、ちゃんと排卵していなかったり、閉経に近い女性のようなホルモン値をもっている場合があって、そうなると妊娠はむずかしくなるんです。
早めの受診をしておくことが大切です。
また、卵の良し悪しというのは顕微鏡で外からみただけでは「形は理想的ですね」くらいしか判断できません。
受精したあとの細胞分裂が始まってからの様子で初めてわかるものです。
さらに順調に分裂を繰り返して胎児となって出産できた場合に初めて「良い卵子を持っていた」ということになるんですね。
卵活ってなに?
卵活という言葉をご存知でしょうか?
メディア上での用語しての卵活の意味は、
若い時点での元気な卵子を採取して冷凍保存しておくという方法のことです。
2015年以前では、不妊治療をしている既婚者女性や子宮がんなどで健康な卵子の維持が難しいと判断された女性だけに認められていましたが、現在は未婚の健康な女性でも卵子の凍結保存が可能になっています。
若い女性でもこの卵活を行う人が増えている傾向にあるようです。
※この場合年齢制限があり、採卵時の年齢が40歳未満であること。
凍結保存した卵子を使用できるのは45歳までとされています。
◆卵活のメリット
- 年齢が若いときの元気な卵子を使用するのですから、妊娠率がアップします。
- 仕事ややりたいことに打ち込めます。タイムリミットを意識する心配が減ります。
- 不妊治療の心身の負担が減らせます。排卵誘発剤を使用しての身体の負担や、辛い治療をしてもゴールの見えない心の負担など…。
◆卵活にもデメリットはある
卵子の保存は保険適用外で、クリニックによっても費用は違いますが、検査から採卵までにかかる費用は70~100万円程度と言われています。
その後も保存管理のための費用が追加でかかっていきます。
使用する際には解凍の費用と移植(体外受精)の費用がさらにかかります。
合計するとかなりの高額な費用がかかることを知っておきましょう。
絶対妊娠できるという保証はありません。
卵子が受精卵になれる確率は高いのですが、その手前の凍結卵子の解凍の時点で壊れやすいということがあったり、受精卵が「着床するかどうかは神のみぞ知る」という医療の力だけでは計り知れない部分がまだまだあるんですね。
自分で出来る卵活をしましょう!
実は、卵子の凍結保存ばかりが卵活ではありません。
日ごろの生活の中で卵巣機能を整えて、卵子の質をあげる活動こそが本当の卵活だと言えるでしょう。
そのために出来ることをいくつかご紹介します。
・冷えに気を付けましょう
もう聞き飽きたよ~。
というくらい女性に冷えが大敵なことはわかっていますよね。
でも、やみくもに暑いところでも分厚く重ね着していたり、汗をかきながら温めまくるということではありません。逆に汗で冷えてしまったりします。
手首・首・足首の3つの首を冷やさないように気を付けたり、
基礎体温よりも5℃高いお風呂に7~10分ほどつかるということを10日程度継続すると体温が1℃上がると言われているんです。
・十分な睡眠をとる。
そのためには寝る前のスマホをやめたり、ホットミルクやカモミールティーなどを飲んだりしてリラックスしましょう。十分な睡眠とは長い睡眠のことではなく「質の高い」睡眠ということです。
・筋肉を鍛えましょう。
スクワットなどで筋肉を鍛えることが身体を冷やしやすい皮下脂肪を増やさないので自然と冷え体質の解消になります。妊娠出産にも体力が入ります。腰痛予防などのためにも下半身を特に鍛えておきましょう。
運動や生活習慣で冷えに気を付けることで元気で質のよい卵子を育てたり、排卵をおこすことができるようになるんです。
結果として卵子の老化を遅らせるということになりますよね。
・酸素を多く取り入れましょう。
妊活をしていると少なからずストレス状態になりがちです。卵子に多く含まれるミトコンドリアの活性のためにも深呼吸や有酸素運動で身体の中に意識して酸素を摂り入れましょう。
ストレッチやヨガ、または1日30~40くらいのウォーキングが出来るとベストですね。
若い女性でも妊娠を意識しはじめたら、結婚する前からでも始められる「エア妊活」で自分の子宮や卵巣の健康チェックを行ったり悪いところがあれば生活習慣を見直したりして、妊娠できる身体であるかどうかを早いうちから知るべきだという医師も増えています。
卵子が欲しがっているのはカリウム。栄養素で卵子を元気にしよう。
厳密にいうと卵子の質に大きな影響をあたえているミトコンドリアの働きを活性化してくれるので、ミトコンドリアの大好物はカリウムですよ。
ということになります。
そんなカリウムはどんな食品に多く含まれているのでしょうか?
- バナナ・キウイフルーツ
- 納豆
- さつまいも・ほうれん草・アボカド・ブロッコリー
- ひじき
などに多く含まれていて、成人女性なら1日に2000㎎摂取する必要があるのです。
しかし、果物が食べやすいからと言ってバナナばかり食べたりしていると血糖値が上がりすぎてしまい、逆に身体によくありません。
また、腎機能に疾患や問題のある場合カリウムを多く摂ると弊害が出る場合があります。
医師に相談の上摂取しましょう。
野菜などもバランス良くたべて効率よくカリウムを摂取しましょう。
http://www.eiyoukeisan.com/calorie/nut_list/kalium.html
◎一緒に取りたい亜鉛◎
魚や穀物に入っている亜鉛。ともに妊活しているパートナーの精子の状態を良くするためにも力を貸してくれます。
毎日の摂取に自信がない…という人は1日15㎎までという摂取量を守ったうえでサプリメントを活用するのも良いかもしれません。
http://www.eiyoukeisan.com/calorie/nut_list/zinc.html
◆カリウムも亜鉛も両方入っているお茶があるんです!
「ルイボスティー」にはカリウムも亜鉛も入っているので、妊活・卵活中の女性にはぜひ積極的に飲んでほしいお茶です。
抗酸化作用もある上に、ノンカフェインで身体にも優しいので妊娠後にも飲むことが出来ますね。
◆葉酸もとりましょう。
DNAの形成に欠かせない葉酸は葉物野菜などに含まれてはいるものの、熱に弱かったり壊れ易い性質をもっているのでサプリメントで補いましょう。
この場合にも過剰摂取には気を付けましょう。
※卵子にはこのようにミトコンドリアを活性化させる栄養素を中心にバランスよく栄養を摂取するこが大切なのです。
排卵を知るには排卵検査薬を使ってみましょう。
病院で基礎体温表を提出し、診察してもらって排卵時期は診てもらっていても気になるのが排卵の様子ですよね。
手軽にできるだけ正確に知る方法として検排卵査薬を使うという手があります。
排卵検査薬に一定量の尿をかけます。
すると陰性・陽性の反応を見て、排卵日がいつごろになるのかを知ることができるのです。
なぜこの検査薬でわかるのかというとLHという黄体形成ホルモンが増えて排卵時期が来てますよ~!というようにLHに反応するからなんです。
尿をかけてこのLHに濃い反応が出て2日以内に排卵するとされています。
インターネットやアプリで排卵時期がわかる排卵チェッカーなどと併用して行うとさらに確率はアップしますね。
国内品だとある程度のコストがかかるなどのデメリットがあるものの、病院へ行く手間や緊張がなく、インターネットなどでは海外製の量が多く入った安価な排卵検査薬も売っているというメリットもあります。
※気を付けることは、一定の量の尿をかける、なるべく同じ時間帯に使用する。検査薬をけちらずに一か月にひと箱使うくらいの気持ちで試す。
効率よく使用したいという場合は基礎体温を基にして最低体温期前から使用しはじめるとベストですね。
ぜひ試してみましょう。
おわりに
いかがでしたか?わたしも排卵検査薬を使っていました。安い中国製のものをインターネットで購入してバンバン使って(笑)
でも、肝心の夫婦でのコミュニケーションが妊活のストレスによってうまくいっていない時期もあり、なかなか思うようにならないことも多かったです。
でも乗り越えられたのは夫婦で沢山話をしたり、友人にグチを聞いてもらったおかげでした。
データや医療的なことばかりではなくて心のつながりも大切な妊活のひとつであるということを知ってほしいと思います。