乾燥肌で顔がかゆい!かゆみの本当の原因とやってはいけない肌ケアとは
潤いを失ってしまい、地割れのように顔がカサカサしてしまう乾燥肌は、我慢できないほどのかゆみを伴います。
保湿対策をどんなにしても効果がない、年々乾燥肌が酷くなると悩んでいるのなら、洗顔の仕方とケアの仕方やそれらに使うアイテムを見直したり、食生活で体質改善をしてみましょう。
正しいケアをすることで、水々しいつやのある肌を取り戻し、かゆみともおさらばできます。
乾燥肌の原因は?
乾燥肌の原因には、体の中のトラブルと肌自体に外側からかかる刺激によるトラブルの2種類があります。
体の中のトラブル
肌の再生や質を保つために必要な栄養が不足していたり、寝不足や運動不足のために血行不良になってしまったりすると、そのサインとして肌荒れが起きます。
体の中のトラブルを解消するためには、不規則な生活をしないことや肌の乾燥を防ぐ良質なたんぱく質や野菜、乳製品などをバランスよく摂ることが大切です。また、ダイエットを気にして油分を控えることも皮脂の減少につながります。皮脂には、肌の水分を保つバリア機能が備わっているので失われてしまうと肌がどんどん乾燥してしまうのです。
外側からの刺激によるトラブル
洗顔するときに温度が高めのお湯でしっかりと洗った方がきれいになるのではないかと、過度な洗顔をしてしまう女性がとても多いのです。
肌は繊細なので、外側から過度な刺激を与えるのは厳禁です。
洗顔は泡立てた泡に汚れを吸着させ、洗い流すだけで十分です。
また、オイルクレンジングなど刺激の強い洗顔料も乾燥肌の原因になることがあります。
間違った洗顔方法をしていると、顔に油分が無くなってしまい、乾燥肌を招きます。
洗顔後の肌ケアに原因がある場合もあります。
タオルを顔に強くあてて拭くと、必要な皮脂まではがれ落ちてしまいます。
また、再生と保湿に必要な成分の入っていない安価なケア商品は、瞬間的な潤いは感じられても、実際には肌に浸透していなかったりバリア機能がなかったりします。
お手入れを入念にしているつもりでも、実はそのケアこそが乾燥肌を招く結果を引き起こしているのかもしれません。
かゆみを抑えるおすすめ対策
かゆみを抑えるために必要なことは、肌に潤いを与えてあげることです。
そのためには
洗顔を正しい方法で行い、ちゃんと保湿をする
必要があります。
高めのお湯で洗顔をすると、お湯が油分を奪い取ってしまうので、温度は高くしすぎず、38度前後のぬるま湯がおすすめです。
使うクレンジングオイルや洗顔料は低刺激のものや無添加のものなど敏感肌用のものにしましょう。
洗浄力の強いオイルクレンジングは化粧を落としやすかったり、肌の汚れを取り除くにはいいかもしれませんが、やはり皮脂まで奪い取ってしまうので逆効果です。
また、タオルで拭くときには角質や皮脂まではがれてしまって、肌を保護してくれているものが無くなり弱い部分が露わになってしまうので乾燥が進みます。
洗顔後はやさしく丁寧に拭きましょう。拭くというよりは吸い取るという感覚がいいかもしれません。ティッシュを当てて水分を拭き取るのもオススメです。
そして、一日に何回も顔を洗うのも乾燥肌の原因となります。
多くても朝と夜の2回。洗顔料を使用するのは夜だけにしましょう。
これらの対策はみんな、セラミドという保湿成分を失わないことを目的とした対策です。肌にセラミドが十分に保たれて入れば、かゆみをかなり抑えることができます。
お風呂上がりの保湿ケアが一番肌には重要です。お風呂上りに入念にケアしましょう。少しでも遅れると、すぐに肌の水分が蒸発してしまうので、蒸発する前に化粧水をしっかりと顔に広げます。
これをするのとしないのでは朝の肌の状態が全く変わります。
他にも外出先から帰宅したらすぐに化粧を落とすことや起床後すぐに保湿すること、また部屋の湿度を下げないように気を付けるなど、日々の生活の中にも実践できる対策はたくさんあります。
肌に潤いが戻ればかゆみも自然とおさまってきます。
乾燥肌に効果がある食べ物
内側から乾燥肌を改善するには食生活にも気を使う必要があります。
基本は、3食バランスの良い食事をとることですが、特に乾燥肌に効果のある食べ物を積極的に食べることも大切です。
- 良質なタンパク質
- 大豆食品
- ビタミンA
- ビタミンE
乾燥肌対策に必要な栄養素の一番手はタンパク質です。タンパク質は肌を作るのに欠かせない栄養分です。
タンパク質が豊富な食品で乾燥肌にオススメなのが、卵や大豆製品、乳製品などです。
卵にはモチモチでみずみずしい肌を保つコラーゲンがたくさん含まれているので特におすすめの食品です。年齢を重ねるごとにコラーゲンは減っていきますから、食品で補うことは大切です。
鶏肉も乾燥肌にはオススメの食品です。鶏肉は他の肉類に比べると脂質も少なく、適度な脂質も摂ることができます。脂質も肌の潤いには必要ですから、全く摂らないのも乾燥肌には良くありません。
納豆や味噌などの大豆製品には、たんぱく質だけでなくビタミンEやセラミドなどの保湿力のある成分が豊富です。女性ホルモンを活性化させる大豆イソフラボンが含まれているので、ホルモンバランスを整える働きもあります
40代になると女性ホルモンは低下の一途をたどっていきますから積極的に摂りましょう。
ビタミンAはターンオーバーを促進する働きがあります。
ビタミンAはかぼちゃ、にんじん、トマト、ウナギ、鶏レバーなどに豊富に含まれています。
ビタミンCも乾燥肌を改善するためには必要です。抗酸化作用があるので肌細胞の老化を防止します。
ビタミンCは赤パプリカ、ブロッコリー、ピーマン、いちご、キウイなどに豊富です。
ビタミンEは血流を促進する作用もあるので、代謝促進をサポートしてくれます。
ビタミンEはアーモンド、ツナ、たらこなどに豊富です。
簡単保湿、米ぬか風呂
保湿対策として、ご自宅でできる簡単で効果的な方法をご紹介します。
玄米を精製するとできる「米ぬか」を使った米ぬか風呂です。
米ぬか風呂は保湿効果が非常に高く、乾燥肌改善に大きな効果があります
米ぬかは栄養分が満点で、セラミドやミネラル、ビタミンなどの肌の保湿に必要な成分をたくさん含んでいます。
代謝を上げる効果もあり、肌のターンオーバーを促進させてくれるのでとでもおすすめです。
米ぬかはスーパーの漬物の材料が売られているコーナーにもあります。また、近所にお米屋さんがあれば、質の良いものを手に入れることができるかもしれません。
米ぬかをストッキングなどにいれて湯船に入れるだけでOK。
また、白米のとぎ汁をとっておいて、入浴剤のようにお風呂の中に入れるのもOKです。
保湿性だけでなく保温性も高いので、体がぽかぽか温まり、肌もつやつやになります。
お風呂だけでなく、米ぬかで洗顔するのも乾燥が気になるところに直接働きかけてくれるのでいいですね。
乾燥肌に効果的なクリーム
乾燥肌に効果てきめんのクリームと言えば薬局でも簡単に手に入る「ワセリン」です。
どの世代にもおなじみの保湿クリームですが、自分に合っているものを選んで使わないと効果を得ることができません。
特に乾燥肌の方には、蓋の色が白色のワセリンがオススメです。医療用にも処方されているもので、乾燥肌や敏感肌、アトピーで悩んでいる人はこれがいいです。
中でもサンホワイトは不純物を取り除いた精製度の高いワセリンで、肌の中でも薄くて弱い顔に使うには非常に安心なものです。
ワセリンはメイク落としにも使うことができるので、洗顔から保湿までしっかり行える万能クリームです。
乾燥肌で顔がかゆくなるのは、様々な原因で起こる皮脂量の減少と保湿力の低下です。生活スタイルの改善と、肌ケア方法の見直しをして、潤いとはりのある肌を取り戻して40代とは思えない肌の若返りを目指しましょう。
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