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学習障害?文字が覚えられない子どもにどう向き合えばいいのか

  • 自分の子どもがどんなに勉強しても文字を覚えられない・・・
  • 他の子は漢字も覚えているのに、うちの子は・・・
  • こんなに教えているのに、毎日書かせているのに、正しい文字を書くことができないのはいったいどうしてなんだろう?
  • この子はこれからどうなってしまうのだろう

と不安を抱えているお母さん。

一緒に勉強して、子供の頑張りも知っているからこそなんとかしなきゃという思いが募るものです。どうして文字を覚えることができないのか。もしかしたら、それは学習障害が原因かもしれません。

発達障害の一つである学習障害は、読んだり書いたり計算したりなど、ある特定のことについての能力が著しく低い状態であること指します。

脳の中枢神経に問題が起こって発症するものですが、子どもによってその症状は様々です。

克服には正しい理解と親の子どもへの柔軟な対応と愛情が不可欠となります。

 

学習障害とは

学習障害とは、脳の障害から起こる発達障害の一つです。親の育て方やしつけの仕方が原因で起こるのではないと言われていますが、確実な原因はまだわかっていません。

学習障害といっても、基本的な知的発達に問題があるわけではないので知的障害とは違います。

読字障害、書字表出障害、算数障害の3つに大別されていて、「書く」「聞く」「読む」「話す」「計算する」のうちのいずれかもしくは複数が著しくできない状態です。

例えば、読んだり話したりするのは得意なのに文字が全く書けなかったり、暗記力は抜群なのに計算が全然できなかったりします。

こうした得手不得手は誰にでもあることですが、学習障害の子は、このできない一部については、どんなに勉強しようとも成果を得ることができません。しかし、できないながらもその勉強自体には前向きに集中して取り組むことができる場合も多く、いわゆる勉強嫌いともまた違います。

また、これができないために日常生活に支障が起きるということもほとんどありません。だからこそ、この問題を抱えているということは周りには気付かれにくいのです。

まだ本格的に勉強をし始めていない未就学児においての判断はつきにくいですし、入学後もその分野の勉強がただ単に苦手なだけだと思われ、大人になるまで分からなかったというケースもよく見られます。

 

うちの子は学習障害なの?

自分の子がある特定なことに関して、学習の力がとても低いというとき、親としてはとても焦ってしまうと思いますが、学習障害の可能性があるかもしれませんから、無理やり勉強させても効果がありません。

学習障害かどうかを判断するのは難しいことではありますが、一つの指針があります。

教育現場などで、指導者が児童生徒理解のための一助として文部科学省が出したものですが、家庭でも学習障害の可能性を疑う判断材料として使えます。

これは、「児童生徒理解に関するチェックリスト」というもので、学習障害や高機能自閉症、ADHDなどの発達障害が疑われる児童に対して、同学年の他の児童と比べてどのような状態にあるかを「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算」「推論」の6つの項目をさらに細分化して質問し、4段階の評価をつけるものです。

http://www.mdd-forum.net/check_sheet/checksheet_ld.htm

 

あくまでも傾向を調べるものであって、診断をするものではありませんが、もし、我が子が学習障害かもしれないと心配しているようであれば、家庭でチェックしてみましょう。他の子との比較が家庭では難しいときには、学校の先生に相談してチェックしてもらったり、学校に相談するにはちょっと気が引けるという場合には、学習塾の先生に相談するのでもいいと思います。

傾向が分かれば、どのように対応していったらいいのかを考え、学校とも連携をとっていくことができるでしょう。

実際にテストをしてみて得点が基準値の12点よりも低いと、その分野において問題がある可能性があると診断されます。文字をなかなか覚えられない子の場合には、「書く」の分野において問題があると診断されるわけです。

そして、具体的に、写し書きができない、鏡文字になってしまうなど、どのような困難場面があるのかを挙げてくれます。親が認識していること以外にもあるかもしれない問題点に気が付くことができます。

また、文字の形をとらえることができないからとか、細部まで細かく見ることができないから、など、どうしてそうなってしまうのかという背景についても教えてくれます。できないことにはきっと理由があるはずなのです。

文字を書くことができないことを漠然と悩むよりも、これが苦手だからできないのだと分かった方がやみくもにやらせるよりもずっと子どもの困難に寄り添って対応することができるのです。

 

まずは理解をしてあげる

このチェックリストでは、支援へのヒントも提示してくれます。どうしたらいいのかと悩んでばかりいても前に進みません。

一言に学習障害といっても、子どもによって、そのレベルは色々ですし、抱えている問題の状況も様々です。ですから、当然その解決方法もいろいろあります。同じ症状の子どもに同じように支援して同じように改善するとも限りません。

何よりも大事なことは、テストの結果を一つの材料として、多くの視野を持ち、自分の子の今ある状況に向き合って理解してあげることです。できないことは本人が一番つらいのです。でも、自分ではどうしようもないことなので、周りにいる大人たちが上手に手を差し伸べてあげることが大切です。できないことに不安を抱えて過ごすより、できないことには理由があり適切な支援があることが分かれば症状は改善していくかもしれません。

診断結果は怖いかもしれませんが、今目の前にいる子どものことを理解してあげることが、解決の第一歩であることは間違いありません。困難には多くの場合、それぞれに対処法があります。今の状態に焦って慌てるよりも、子どもに寄り添って何ができないのか、どうしてできないということを一つ一つ理解してあげれば、困難を乗り越えていくことができますから大丈夫です。

 

学習障害を乗り越えた有名人も沢山います

我が子が学習障害かもしれないと思うと、将来どうなってしまうのだろうと悲観的に考えてしまうかもしれませんが、世の中には学習障害を乗り越えて立派に成長し、有名になって活躍している人もたくさんいます。

例えば、相対性理論を確立した科学者アインシュタインは学習障害だったと言われています。3歳になっても言葉を話すことができず、文字が左右反転して見えたり鏡文字を書いたりしてしまうことがたびたびあったそうです。ですが、算数だけは抜群にでき、今や世界中に有名な偉人として知られています。

また、発明王エジソンも学習障害でした。彼の残した手紙には、多くのスペルミスがあり、書くことが苦手だったと言われています。

 

ハリウッドスターのトムクルーズさんも学習障害だと公表しています。似ている文字の区別がつかなかったり、行を飛ばして読んでしまうので音読が上手にできなかったりしていたため、高校生までは通級ではなく学習障害児のために支援級に通っていたようです。ですが、得意の身体能力を生かして、今では大変なスタントも自分でこなす、押しも押されぬビッグスターです。

学習障害であっても、できること、得意なこと、好きなことから活路を見出し、それを伸ばすことで自信をつけ、大きく羽ばたく人はたくさんいます。

できないことも一つの個性と認めてあげて、卑下することなく生きていく道を作ってあげることも親の努めなのかもしれません。

 

お母さんからの勇気付けが一番大事

自分の子どもが学習障害だと知ったお母さんの悩みは計り知れません。

自分のせいかもしれないと自らを責め、周りの子と同じようにできない子どもにイライラして、できないことを頭ごなしに叱ったり、無理な勉強を強要し続けてしまったりすることもあるでしょう。

子どもは何よりもお母さんからの愛情に安心して成長していきます。お母さんからの否定的な言葉や態度は、子どもの健全な心の成長にとって、非常に悪影響です。

まして、学習障害という問題を抱えているならば、それはなおさらです。

子どもは自分が学習できないことにちゃんと気づいています。

ですから、そこを攻撃するような言い方をしてはいけません。

また、「がんばれ」「いつかできるようになる」といった励ましはよくありません。

がんばっているのにと、認めてもらえていない寂しさを感じさせますし、根拠のない「いつか」という発言は不信感を生み出しかねないからです。

ぜひ、認めてあげることから始めてください。ちょっとでもいいからできたことをほめてあげてください。

漢字の練習をしたときに、5文字中1文字しかできていなくても、その1文字が書けたことをほめてあげましょう。

文字の一部分だけでもいいのです。そして、もっとこうしたらもっと素敵になる、という風に教えてあげるのです。「このはらい上手だね、ここをのばすともっと上手になるよ。」といった具合です。「できていない。」「ここが違う」という指摘ではなく、こうした方がいいというアドバイス感覚で声掛けをしてあげてください。30分の勉強の中で、指摘よりも褒める言葉が1つでも多くなることが目標です。

お母さんからの肯定的な言葉ほど子どもの前向きな思考に効果のある言葉はないといっても過言ではありません。お母さんからの励ましに、子どもは勇気をもらい自信をつけ、まだ見ぬ力を発揮するのです。

学習障害まとめ

学習障害はすぐに治るものではありません。薬で改善する風邪とも違います。ですが、その症状や背景をきちんと理解し、子どもの状況を認め、あせらずに寄り添って支援をしたり前向きな言葉をかけてあげたりすることが大切です。子どもに合わせて一緒に歩んでいくことが克服のカギとなります。

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ライター紹介 ライター一覧

はるのこ

はるのこ

長年小学校で教師をしてきました。

子ども目線で物を見たり考えたりできる教師でありたいと思っています。

ひとりひとりの人格を尊重し、子どもの考えを理解したうえで、指導したり励まして伸ばしたりすることを心がけています。大人の「できて当たり前」を押し付けないようにしています。

時に厳しく時に優しく、寛大な気持ちで子供と向き合いながら、子どもの成長を一緒に喜べることが私にとって教師の醍醐味です。

5年前に結婚してから、料理のことや健康に関して、家事全般についていろいろなものを見たり聞いたりしながら勉強し始めました。

好きなことは旅行で、国内外いろいろなところに出かけています。


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